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税理士の休日
金環日食
2012.06.11
高井大輔
去る5月21日皆さんもご覧になられたでしょうか?
次回東京近郊で金環日食が見られるのは、2312年4月8日、実に300年も後のことになるようです。ただし、北海道まで行けば2030年6月1日、18年後には見られるとのことです。わざわざ北海道までは見に行けないし、地元の空を見上げれば見ることができる機会が次は300年後ということであれば、これは見るしかない。観賞用のグラスは売り切れで手に入れることが出来なかったのですが、雲がいい具合にかかり、サングラスをかけてちょうどよく見えるようになったので、なんとか観賞することができました。
思ったより小さな太陽にそれより一回り小さな月が見事に重なり、まさに輝くリングのように日食を見ることが出来ました。地球、月、太陽、それぞれの距離や大きさが絶妙のバランスになり出現する光のリング、想像以上に綺麗でした。
最近義理の父親の薦めで読んだSF小説があります。ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』(原題:Inherit the Stars)という作品です。物語の冒頭部分をちょっと紹介すると、おそらく時代設定は今よりも少し未来、月面で真紅の宇宙服を着た人間の遺骸が発見されます。ところがこの遺骸、C14法による年代測定から5万年前の遺骸であることが判明します。そして生物学的な分析からヒトであることも確認されます。このヒトはいったいどこからやって来て、いったい何者なのか?その謎が物語の中で解明されていくのですが、久しぶりに物語の中に没頭しました。
金環日食しかり、SF小説もそうですが、しばし普段の日常を忘れ、宇宙の神秘に思いをはせるいい機会になりました。広い宇宙に奇跡的なバランスで存在する地球、そこに生きる私たち人間の何気ない日常、それ自体が奇跡のようなものなのでしょうか?