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税理士の休日

ア ジ の 味

2012.04.26

加藤純一

 

海釣りが好きで相棒の山下君とよく出かけています。
 釣る楽しみはもちろんですが、釣れた魚を食べる楽しみの方が大きいですね。
 その時々の旬の魚を求めて、西は早川港から東は横浜新山下まで、どこへでも行きますが、そんな中で、アジ釣りが一番多く、いつでも、誰でも、どこでもというように簡単に釣れそうですが結構奥が深いんです。もう7〜8年も一緒に釣行している山下君、このアジ釣りがうまいんですよ。どうしても勝てません。イカ釣りは負けないんだけど、などと
いいながら、いろんな釣りを二人で楽しんでいます。
 このアジの味がまた奥が深いんですよ。
 「ここのアジはエサにエビを食ってるからうまいんだよ」と地元の人が自慢する大磯、二宮沖(瀬の海)のアジ。
  ある寿司屋で「走水・観音でアジを釣ってるんですか。あすこのツリアジなら最高ですよね。こんなんで(手のひら大)市場で300円もすんですから。ぜひ卸して下さいよ。」
 また、横浜新山下から出る船宿の主人は、「ここの下根ブランドアジ(横浜本牧沖)が釣れ始まると、わざわざ小田原の方から釣りにくる人もいますね。ここの幅広黄金アジが一番うまいからですよ。」 
 あとは茅ヶ崎から江ノ島、城ヶ島あたりのアジは大衆魚のアジといったところですね。
 
  たかがアジでもこのように評価がいろいろなんです。
このアジを釣って食べてみました。
 二宮沖は深いところにいるので身がぼよよんとして柔らかく食感がよろしくないですね。
 走水・観音は身がしっかりと締まっていて口に入れた感じが非常にいいですね。そしてジワッと口に広がる上品な脂のうまみがいいですよ。酢メシにのせるとさらに味が引き立ちますね。近所の九州出身の人にお分けしたら、関アジと同じだ、との評価をもらいました。
 下根ブランドアジは身が繊細、きめ細やか、たとえれば豆腐の絹ごしと木綿の違いのようです。ここのは脂ののりも充分ですがちょっと水っぽくフライにすると頼りないところがありますね。タタキ・干物・塩焼きがよいが、塩焼きは絶品ですね。
  などと川越シェフ風にコメントしてみましたが、味覚は人それぞれ個人差がありいろいろですが、我が家のシェフは、いつもの(観音・第二海堡まわり)アジがいいんじゃないの、との意見でした。私の味覚では、刺身・フライ・干物は走水・観音、タタキ・塩焼きは下根ブランドとなりました。
 今度アジを買うときは、このアジはどこのアジですか、と聞いてみて味わってみて下さい。